定款がどこにあるのか分からない②
②原始定款、その後の株主総会議事録もある場合。
これが一番簡単です。
最初の定款から株主総会議事録の内容を反映して、現行定款を作成します。
しかし、平成18年の新会社法により、株式会社は役員1名でもOK、有限会社はほぼ株式会社と同じと考えることになり、実際の組織に合わせて、定款再作成、登記変更をすることはあります。
平成18年以前の商法時代は、株式会社は役員3名、監査役1名が最低必要でした。
当時は、人数を集めるため、奥さん、親、親戚などを人数合わせで、役員として登記されている会社様は多かったのです。
当事務所が許認可取得依頼でお伺いして、いろいろと会社の内容などお聞きしている内に、事実上の組織と登記上の組織に乖離があり、上記のことをご説明すると、「知らなかった」と言われることが多いです。
一番多いのが、建設業許可の事案で、建設業許可の要件の一つに、「経営業務管理責任者」という人が常勤しなくてはいけません。
その経営業務管理責任者は、建設業経験を5年以上、会社の役員もしくは個人事業主として就任していることが要件です。
将来、子供に事業承継を考えている社長様が、これを聞いて、許可もそうですが、一緒に子供を役員にする組織変更をすることが多いのです。
許認可に合わせ、将来を見越した組織にすることもおすすめしておりますので、定款も将来を見据えた内容をご検討してみては、どうでしょうか。
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